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生活習慣病予防健診

下表は、生活習慣病予防健康診断の一例です。内容については変更することが可能です。オプション検査もあわせて、ご希望の方は当センターまでお問い合わせください。

注意:オプション検査の項目によっては人数制限などがある場合があります。当センターまでお問い合わせ下さい。

検査項目 検査内容等
診察・計測 自他覚症状・身長・体重・腹囲・BMI・視力
聴力検査 聴力検査(オージオメータ)
胸部X線検査  
胃部X線検査  
血圧測定  
尿検査 糖・蛋白・潜血
心電図検査 安静時12誘導
血中脂質検査 総コレステロール・中性脂肪・HDL-コレステロール・LDL-コレステロール
肝機能検査 AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTP・ALP
腎機能検査 尿酸・クレアチニン
血液一般検査 白血球数・赤血球数・血色素量・ヘマトクリット値・MCV・MCH・MCHC・血小板数
代謝系検査(糖尿病) 空腹時血糖・HbA1c
便潜血検査 免疫学的便潜血反応(2日法)

オプション検査

(1)眼底検査
眼底検査イメージ

眼底(目の奥)は、からだの中で唯一、直接肉眼で血管を見ることができる部位です。眼底の血管の変化は高血圧や動脈硬化、眼球の病気、脳腫瘍、糖尿病などの手がかりとなります。40歳を過ぎたら一年に一度は検査を受けることをお勧めします。


(2)骨密度測定(超音波測定)
骨密度測定イメージ

骨密度とは、一定の体積あたりの骨量(骨のミネラル成分の量)のことです。測定は、踵の骨の中を超音波が通るときの速度や量を計算して値を出しています。超音波が人体を透過しても特に害はありませんし、測定にかかる時間は1~2分です。
測定の結果は、同じ年齢の平均値と比べて何%なのか、また骨密度が一番高い年代と比べて何%なのかというかたちで表されます。


(3)腹部超音波検査
腹部超音波検査イメージ

超音波とは、人間に聞くことのできない高い周波数の音のことをいい、空気中は伝わりにくく、液体中は伝わりやすい性質があります。臓器の形や組織の状態によって、超音波はさまざまな物理的変化を受けます。
その変化エコー(反射波)を受信し、画像化して診断するのが超音波検査です。検査の対象となる臓器は、胆のう・肝臓、・膵臓・腎臓・脾臓などです。腹部超音波検査は、痛みや危険性もないので繰り返し検査を行えます。


(4)動脈硬化検査(FORM測定)
動脈硬化検査(FORM測定)

高血圧やコレステロールなどにより、血管の壁が厚くなって、血管が劣化したり、狭くなる状態で放っておくと、脳血管疾患や心疾患のような大変な病気を患ってしまいます。
動脈壁の硬化度をあらわすPWVと下肢動脈の閉塞度をあらわすABIの二つの指標によって、動脈硬化の度合いを調べます。
※ABI=足首の最高血圧÷上腕の最高血圧。動脈の狭窄や閉塞の指標です。
※PWV(脈波伝播速度)=血液が流れる速さのことで、血管の硬さの指標にもなります。
※こおりやま健診プラザでは現在お受けできません。


(5)子宮細胞診検査

子宮細胞診とは、子宮粘膜や膣の粘膜から細胞を顕微鏡観察して、細胞に異常がないか調べる検査です。
子宮細胞診は主に子宮がんの早期発見に役立ちます。
最近では、若年層の子宮がんが増えており、若い世代においても検診の受診が必要といわれています。


(6)マンモグラフィー検査
マンモグラフィー検査

マンモグラフィーは、乳がんを診断する方法のひとつで、乳腺・乳房専用のレントゲン撮影です。
この検査では乳房内部が鮮明に撮影できるよう被爆線量の少ないX線を用いるため、触診ではわからない小さな腫瘍や石灰化した病変でも診断できます。


(7)腫瘍マーカー

がんが発生すると、がん細胞は特殊な蛋白質や酵素、ホルモンなどをたくさん作り出します。このような物質が血液や尿中にどのくらい含まれているかを調べる検査です。ただし、良性の病気でも血液や尿中に含まれている(陽性反応)ケースがあるため、主にスクリーニング(ふるい分け)検査として利用されます。
あくまで他の検査結果とあわせて総合的に判断すべき材料となるものです。

・AFP(α-フェトプロティン)
妊娠早期の胎児に見られる血清たんぱくの一種です。健康な成人の血液には含まれず、原発性肝がんの場合に血液に含まれるため、肝がんの腫瘍マーカーとして用いられています。肝炎や肝硬変でも測定値が上昇します。肝がんをはじめ、肝臓病の早期発見。診断、病状の経過観察などに用いられます。

・CEA(ガン胎児性抗原)
胎児の消化器組織だけに見られるたんぱくの一種ですが、消化器系がん患者の血液に多いことから、これらのがんのスクリーニング検査に用いられています。がんの手術や治療後の再発・転移などの発見にも用いられています。

・CA19-9
膵がんや胆のう・胆管がんなどの消化器系がんに侵されると、患者の血清中にCA19-9と呼ばれる物質が著しく増加します。消化器がんの血清腫瘍マーカーとして広く用いられており、膵がんの診断に用いられています。

・PSA
前立腺という男性の生殖器官のみで産出されるたんぱく質です。「前立腺特異的」ではありますが「前立腺がん特異的」ではありません。もちろん前立腺がんであがることは多いわけですが、前立腺肥大症や前立腺炎でも上昇します。

・ペプシノゲン
正確には腫瘍マーカーとは云えないが、胃粘膜萎縮のマーカーとして使用します。胃粘膜萎縮は胃癌の発生と密接な関係がある事が言われています。健診などでスクリーニングに利用し、陽性の場合は胃レントゲン検査、胃内視鏡検査を受けるという方法が取られます。

・CA125
卵巣がん、子宮がんに特異な反応を示します。胎児の身体を覆う上皮である卵巣上皮から発生する糖たんぱくであるムチン性抗原に反応する試薬が使われるため、婦人科系疾患、とくに卵巣がんの検査として用いられています。


(8)ピロリ菌検査(イノクロマト法)
腫瘍マーカーイメージ

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の強い酸の中でも生きることができる菌です。胃の中に入ってきた細菌は通常、胃酸によって殺菌されますが、ピロリ菌は持っている酵素によって、胃の中にある尿素をアンモニアに変え、アルカリ性のアンモニアで胃酸を中和して、胃酸の殺菌作用を逃れています。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍のかなりの割合でピロリ菌が陽性を占めているといわれ、胃がんにも大きく関係していると考えられています。しかし、ピロリ菌だけが胃・十二指腸潰瘍の原因とはいえません。ストレス、暴飲暴食、喫煙、体質などのほかの因子も深く関係していると考えられています。


(9)BNP検査(脳性ナトリウム利尿ペプチド)

血液でわかる心臓の機能検査です。心電図では発見できない軽症・無症候性の心不全や狭心症の早期発見が可能になります。胸痛・動悸・息切れを感じる方、また症状がなくとも高血圧症の方などは、一度検査をお勧めします。


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